名和晃平からナカミツキまで|アートコレクター人生【対談】岩崎かおり( アートディレクター兼コレクター) × 齋藤侑治(DArt CEO)

名和晃平からナカミツキまで|アートコレクター人生【対談】岩崎かおり( アートディレクター兼コレクター) × 齋藤侑治(DArt CEO)

 アートディレクター兼コレクターの岩崎かおりとDArt CEOの齋藤侑治(サイトウユウジ)が対談。
日本のアート市場を活性化するための活動に励む岩崎かおり。そんな岩崎かおりのコレクター人生について、今後どのような活動をしていくのか「みんなで応援するアートの世界」がコンセプトのDArt CEOの齋藤侑治の視点から迫る。

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【プロフィール】

岩崎かおり(以下、岩崎)

 アート鑑賞と旅行が趣味の両親のもとで育ち、社会人となってからは海外のアートフェアにも訪れるようになり、アートコレクターとなる。日本に対し、海外市場との格差やアートがもっと活性化する余地が大きい国であることを強く感じ、日本のアート市場を活性化するための活動に励む。2019年SMBC信託銀行日本橋支店にて「アートブランチ」をスタートさせ、2021年には株式会社THE ARTを創業。


齋藤侑治 (サイトウユウジ:以下、齋藤)

DArtのCEO。今回のインタビューの聞き手。




一目惚れした作品から始まったコレクター人生

齋藤 

岩崎さんは、そもそもいつ頃からアートに興味を持ったのですか?


岩崎

 私が幼い頃から両親がアートが好きだったのもあって海外によく行っていたんです。それで、いつしか海外で美術館を巡ったりギャラリーを見たりというのが習慣になっていました。作品を見ながら妄想するというか、いろんなことを想像するのが好きだったんです。「昔こういうことがあったんだなあ、すごいな」と思ったり「この歴史、繋がってるなあ」と思ったり。  そして、現代アートは社会人になってから面白いなと思うようになりました。フランスに「ポンピドゥー・センター」という現代アート専門の美術館があるのですが、そこで初めてアートを見たときに「これも芸術なんだ」と思ったんですよ。当時は初めて見たダイナミックな現代アートに本当に圧倒されてしまって。それを見た時にいろんなインスピレーション生まれて、また妄想が始まって。それが楽しかったです。  また、元々金融畑にいたので仕事は金融でしたが、人生として「アート」がありました。私の人生の中で本当に楽しいなと思えるのがアートだったので、仕事の息抜きに新鮮なものを求めて海外に頻繁に行き、アートを見ていましたね。


齋藤 

なるほど。コレクターはいつから始められたのですか?


岩崎

 私が幼5, 6年くらい前です。  実はそれも意図してではなかったんですよ(笑) 特に買うつもりはなく「アートバーゼル」という世界的に有名なアートフェアに行ったのですが、ある作品に一目惚れしてしまって(笑) 作品を見た瞬間に「あ、これ欲しい!私買います!」となって買いましたね。それがコレクターの始まりでした。  そこからその作家さんがどんどん活躍していくんです。いい作家さんの作品に出会えたというのが私にとってもすごくありがたくてご縁だなと思いました。やっぱり作家さんが活躍していくことが自分のことのように嬉しかったです。気づけばその作家さんのことを毎晩のように書籍やネットなどで調べていました(笑)  そうやって色々研究をしながらいろんな作家さんと出会ってきたのですが、出会った作家さんとお話をしていると、たくさんストーリーが出てくるんです。そんなストーリーがある中でコレクションをすると1つ1つに思い入れができ、すごく楽しいので今コレクターをしています。


齋藤 

そうだったんですね…!今はどれぐらいコレクションされているのでしょうか?


岩崎

250作品ぐらいですね。気づくと加速しています(笑) 2018, 2019年くらいが結構はまって買った時期でした。


齋藤 

ちなみに、そのコレクターになるきっかけとなった作家さんってどなたですか?すごく気になります(笑)


岩崎

 やっぱり気になりますよね(笑) その作家さんは、名和晃平 (なわ こうへい) さんという方です。日本人で私と年齢もそれほど離れていない方で。  当時、名和さんの代表作である「PIXCELL (ピクセル)」という作品にご縁をいただきまして、一目見たときに「あ、これだ」と思って。その作品は日本の伝統を表していたのですが、私自身、日本の伝統を表している作品が大好きなので何も考えずに決めました(笑)


齋藤 

即決だったんですね(笑)


岩崎

そうですね、即決でした(笑) 今は考えて買うようにしてるんですけど(笑)