注目の完売アーティスト ナカミツキの魅力 【対談】ナカミツキ(アーティスト) × 岩崎かおり( アートディレクター兼コレクター)

今回は、アーティストのナカミツキとアートディレクター兼コレクターの岩崎かおりが対談。


注目のアーティストであるナカミツキ。そんなナカミツキの魅力に、日本/世界のアート界に精通する岩崎かおりの視点から迫る。ナカミツキの魅力は何で、今後どのような展望を描いているのか。さらにコレクターとアーティストというそれぞれの観点からアートの楽しみ方を語った。



<プロフィール>



ナカミツキ


既存のルールにとらわれない多様な価値観を持ち、生活と共にデジタルネイティブとして育った日常的ツール「iPad」で制作を行うZ世代のアーティスト。エモい瞬間に五感を解放し、現代のセンスでiPadに直感的に描き切る。アートをデータ化することで場所を問わずどこでも出現することができ、そして一度作品化された画像はiPadのデータから削除される。この現代的なスピード感は、これまでにない新しいアートの形を生み出している。見慣れた楽器をこれまでにない表現で現わすことで、固定化された鑑賞者の視点を揺さぶる。




岩崎かおり


アート鑑賞と旅行が趣味の両親のもとで育ち、社会人となってからは海外のアートフェアにも訪れるようになり、アートコレクターとなる。日本に対し、海外市場との格差やアートがもっと活性化する余地が大きい国であることを強く感じ、日本のアート市場を活性化するための活動に励む。2019年SMBC信託銀行日本橋支店にて「アートブランチ」をスタートさせ、2021年には株式会社THE ARTを創業。




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  心惹かれた “ナカミツキ” の感性で創り出される作品


岩崎かおり(以下、岩崎):私はもともとアート界を活性化させたいなと思っていたんです。それと同時に、日本には優秀な若手作家さんが多いなとも思っていたのですごく若手さんに興味があり、何かサポートしていけないかなと考えていました。一緒に話すことも大好きですし、これまで世界を見てきたという経験から何かサポートができないかなというのを常日頃考えていました。


そんな中、ナカさんの作品を見ていろいろお聞きしていると、今までにない作品の制作方法というか技法を使われてやってこられているというので、「あ、なんか面白いな」というのが私の印象だったんですよね。


ナカミツキ(以下、ナカ):嬉しいです(笑)


岩崎:鮮やかな色を使いながらも、Z世代の人にしかできないようなiPadやiPhoneを使って、どこでもナカさんの感性で作品を創り出す。そして、そのデータで創り出した作品を一度世に出して作品化させる。さらには、1回作品化させたもの(データ)はもうそこで消去してしまう。データで作っているのにも関わらず、この世に1つしかないという作り方が非常に面白いなと思いました。




  作品からのぞく人生をかけた制作への覚悟


岩崎:多分そこだけだと私もそんなにのめり込んでいかなかったかなと思うんですね。ある時、お仕事でナカさんと色々お話する機会がどんどん増えてきて「あ、この作家さんは表面的でない魅力を持っているな、これから変化していくのが楽しみだな」と思った瞬間がありました。


ナカさんの作品を見たときに力強さを感じたり、ナカさんとお話するときも普通に話している言葉が「絶対にやっていく」というような覚悟的な言葉に感じられました。


そして、どんどんナカさんの過去やいろんなことを聞いていくうちに「ああなるほど、だからこんな力強い作品ができるんだな」と思いました。かつこういう制作方法は、過去にiPhoneを使ってでしか作れなかったナカさんだからこそのものなんだなと、とても納得がいきました。本当に人生をかけてやっているというところが私もサポートできればなと思った理由ですね。


*ナカミツキの魅力を語る岩崎かおり




  リアルタイムを切り取るために始めたiPadでの制作


ナカ:元々は元気いっぱいな感じで小学校生活を送ってたんですけど、ある日突然半身麻痺という病気にかかってしまって。これは高校2年生くらいまで続くんですけど。発作に悩まされたり、完全にストレッチャー生活を送っていたりしたことで、本当に心が病んでしまいました。病気的に脳は正常だけど体が動かなくて、とてつもない不安感というか「私このまま死んでしまうんじゃないかな」という気持ちが強くなっていきました。


当時は自暴自棄になってたんですけど、母がiPhoneを与えてくれたんです。iPhoneがすごく小さくて触りやすいのと、左半身が麻痺していたということで「まあ右手だけでも」と思い、右手でずっとiPhoneを触って生活をしていました。


そしてその時に「せめて自分の1日1日、リアルタイムを切り取っていけたらいいな」と思ったんですよね。それから片手の指でiPhoneを使い、日記として絵を書き始めました。最初は親指とかでしかできないのですぐ落ちたり、なかなかうまいこといかなかったりしましたね。




  音楽と切り取った “今” から生まれる “歴史” 


ナカ:そうして毎日生活している中で「音が聞こえるな」ということに気づいたんです。やっぱり麻痺していると完全に感覚が死んでいるので、自分ができることもできないと思ってしまうんですよね。それで音が聞こえると気づいた時に音楽にのめり込んでいったというか、すごく救われました


音楽に救われたという人はたくさんいると思うんですけど、私もその1人です。特にサブスクが登場したあたりに私は生きている年代なので、たくさん音楽を聴きましたし、そこで感じたものをiPhoneで残したいなと思いました。それが今の作風のきっかけですね。


また、今まで制作してきたものは一貫して「私のリアルタイムを切り取りたい」という想いがもとになっています。そしてそれを残していくことが、私だけでなく若者の世代の歴史に残っていくんじゃないかなと思い、制作活動を始めました。



*自身のルーツを語るナカミツキ




  原動力となる「人間がすごく好き」という想い


岩崎:私ずっと思ってたんですけど、ナカさんって面白いですよね(笑) よく言われると思うんですけど(笑) 面白いというか楽しいっていうか。


ナカ:確かに(笑) たくさんの人に「ナカさんって元気だよね、面白いよね」と言われますね(笑) 幼少期に人と関わることがすごく少なくて。看護師さんとお医者さん、あとは両親ぐらいしかいなかったので、やっぱり人の温かさを感じられる今がすごく楽しいんですよね。コミュニケーションをとる楽しさ難しさも含めて楽しいです。そして「人間がすごく好きだな」と気づきました。


学生時代は美術教育学科に通っていたんですけど、その理由も人間が好きだったからでした。そして人間の根本が教育だと思っていたので入りました。


やっぱりこうやってお仕事をしているといろんな人と出会うんです。絵描きの人はもちろん、カメラマンさん、会社を経営されている方、お医者さん、弁護士さん。いろんな人の支えで私って生きてるんだなっていうのをすごく実感します。それと同時に、もっといろんな人と繋がってコミュニケーション取っていきたいなと思いました。




  温かい人柄から生まれる新たな出会い


岩崎:そのナカさんの気持ちや想いが皆さんにも間接的に伝わっているからこそ、ナカさんいいねと言ったり、ナカさんサポートしたりというような人が周りにどんどん集まってきてるんだなと感じます。


ナカ:そうですね。やっぱり周りにすごく支えられていますね。「ナカさんこういうことやってみない?」とか「なんかこういうの出てみない?」とか。いろんなチャンスをいただけています。たくさんコミュニケーションとるということが、自分の楽しみでもあり、お仕事にも繋がるのかなと思いました。


岩崎:本当に次々来てますもんね(笑) 絶え間なく(笑)


ナカ:はい、今もお仕事パンパンにさせていただいて(笑) 本当にありがたい限りです(笑)


岩崎:でもそれはナカさんの人柄や、楽しいコミュニケーションを取るという部分が源になっているんだと思います。皆さん「ナカさんと接したい」「何かを一緒にやりたい、やり遂げたい」という想いでナカさんのところに来てるのかなと私は感じています。


ナカ:そうですね。やっぱり人を巻き込むのがすごく好きです。例えば「これをやりたい」というのが見つかったら、「じゃあ誰と行ったらいいのかな」「どこどこと組んだらもっと面白いことできるんじゃないかな」などと考えます。そういう風な巻き込み力が自分自身ちょっとあるのかなと思いますね。




  「“ナカミツキ” をコンテンツとして成立させたい」


ナカ:今後は、「ナカミツキというコンテンツとして成立させていきたい」と思っています。絵画表現はもちろんですが、例えばファッションの領域でブランドとコラボでデザインしたり、他にもアニメーションを書いたりもしてみたいです。今自分の表現活動の種類がたくさんあるので、それを1つ1つナカミツキとして組み立てていき、コンテンツとして出していきたいですね。今後どう変化していくのかというのを皆さんに見守ってほしいです。


岩崎:アーティストさんって色々変化していくというか。その時代や、アーティストさんの気持ちなど様々な影響で作品も変わってくると思うんです。そこで私がちょっと楽しみにしてるのが、今後の取り組みやチャレンジによって、ナカさんがどういう風に変わっていくのかなということです。まだ20代でいらっしゃるので、ほんとこれからだと思うんですよね。


作品に対しても、これからどんどん深みが出てくるんだろうなと。やっぱり、今後ナカさんがどういう作家さんになって、どういう作品が生まれてくるのかがすごく楽しみです。



*ナカミツキのコミュニケーションと今後について語る二人



  アートがなくてはならない人生に


岩崎:私すごく今アートにどっぷり浸かってるんですね。人生がアートに浸かっていて。それくらい私にとっての人生は、アートが無くてはならないものになっていますね。


その理由を思い返してみると、幼少の頃から両親がアートが好きで海外に行くことも好きで、小さい頃から美術館やギャラリーでアートを見て感じて、色々妄想するのが好きな子だったんですよ。勝手に歴史とかも自分で妄想しながらストーリーを作っていくんですね。それで1つの作品の前で1時間ぐらいいたりして迷子になったりするんですけど(笑) それがすごく日常にはない感性というか、物を見て自分で妄想しながら色々作り上げていくという工程が面白くて。


大人になってからも現代アートというものがすごく面白くて。現代アートの奥の深さであったり、見た目だけでは分からない奥まで入っていくストーリーであったりと、そういった非日常的な頭を使う所がすごく面白いなと思い、どんどん新しい今起こっていることを求めるようになりました。そこからもう気づいたらコレクターになっていたっていう人生なんですけど(笑)


ナカ:素晴らしいですね(笑)


岩崎:気づいたらなっています(笑) コレクションも本当に楽しいですね。




  「作家と共に成長するコレクターでありたい」


岩崎:ナカさんのように若手さんの作品もすごく好きなんですね。やっぱり将来性あふれる作家さんの作品を身近に飾ったりコレクションしたりすることで、感覚として共に成長していきたいなという気持ちなんです。作家さんがどんどん階段を登るように、自分もやっぱり負けずに頑張らなきゃいけないなという力を貰いますね。


また、コミュニケーションをとっていてもすごく面白いです。「あ、そういう考えが裏に隠れていたんだ」っていうことや、自分の妄想では考えられなかった「本当にそんな奥の奥の奥まで、そんなにコンセプトが詰まっている、そんなに深い作品だったのね」というのを考えると、これまで考えていた固定概念とかも本当に揺さぶられて崩されちゃうわけですよ(笑)「あ、そういう考え方があるんだね」という感じです(笑)


私の場合は昨年まで銀行にいたんですけど、そこはどちらというとロジカルな世界でした。そういったロジカルな世界にクリエイティブなマインドや、遊びのようなものを入れてビジネスを組み立てていくということは、今後重要になってくると思うんですよね。


遊び・楽しいものでもあるんですが、それをビジネスに入れていく楽しさとともに、自分で作り出していくというような楽しさもあります。他にも、無いものを作り出していく過程でアートからヒントを得るということや、アーティストさんとのコラボレーションといったところも、私が今こうやって楽しんでいるアートとのふれあい方かなと思います。


ナカ:なるほど。コレクターさん目線でのアートの楽しみ方って素敵ですね。




  新しい価値観を知ることができるのがアート


ナカ:私もアーティストなんですけど、やっぱりアーティストってそれぞれアートをやるまでの間に何かしらストーリーを持っていると思うんですね。そしてそこを知っていくのがアートの楽しみ方として結構面白いなと。


絵とか工芸品とかのビジュアルは、もちろん一番最初に目に入ってくるので分かると思うんですけど。かっこいい作品とかかわいい作品とか、すごい超絶技巧の作品だったりとか。そこからその奥というか、なんでそういう絵になるんだろうとか、作家さんって何考えてるのみたいな。そこを知るのが面白いです。


やっぱり、新しい価値観を提示するのがアートだなと。だからこそ各世代に合わせて各々が提示している価値観を知ることが、アートの楽しみ方の1つなんじゃないかなと思います。



*最後にアートの楽しみ方を語った二人




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*今回出品されているナカミツキの作品”Grooving Drums”